W.A.モーツァルト

Wolfgang Amadeus Mozart

(1756-91、オーストリア)

  モーツァルトというと、あの映画「アマデウス」での強烈な高笑いを連想する方も多いと思う。実際のところ、あれはやり過ぎにしても、初中期のモーツァルトの音楽は底抜けに明るい曲が多い。

  モーツァルトは、バロック時代から続く宮廷音楽中心の時代に終止符を打った作曲家のひとりといえよう。天才モーツァルトは、従来の音楽スタイルに固執する宮廷に斬新な息吹を持ち込もうとし、その保守的体質に幾度となく跳ね返され、それでも新しい音楽を作り続けた作曲家なのである。人は、モーツァルトを天才と呼ぶが、音楽教育の点で今でも非常に高い評価が与えられている父レオポルドの教育と彼の天賦の才能が融和した作曲家なのであろう。
  モーツァルトの楽譜は常きれいで、一度書いたものに自らの意思で書き直した痕跡がない非常に綺麗な楽譜であったといわれている。このあたりも、天才と呼ばれる所以であろう。
  彼の作品は、そのように推敲の跡が見受けられないにもかかわらず、非常に緻密で完成されたものである。それが、逆に、今日モーツァルトを演奏することの難しさにつながっているとも言えなくない。

  モーツァルトは38年という短い生涯に数多くの作品を残している。41の交響曲、26のピアノ協奏曲等等、あらゆる分野で高い評価の作品を残している。

代表作  交響曲第40番、第41番「ジュピター」、ピアノ協奏曲第20番、歌劇「フィガロの結婚」「魔笛」、クラリネット五重奏曲、フルート四重奏曲第一番、セレナーデ「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」、レクイエム等等
参考になるWEB  モーツァルトの小部屋  http://www006.upp.so-net.ne.jp/amadeus/