その他のQ&A
Q.家でバイオリンの練習をする時に、ミュートを使っているのですが音質はもちろん弾く感じが使わない時と違うように 思えます。練習時にはミュートは使わないほうがいいの?
A.もちろんミュートを使うと音質は変わりますが、音程や弾き方には大きな影響はありません。できれば、ミュートは使わない 方が良いのですが、近隣への配慮もありやむを得ない場合もあると思います。従って、ボウイング練習である程度の音質が出るようになるまでは、ミュートは使用 せず、それ以降はミュートを使って練習しても問題はありません。但し、曲を弾くようになると、ミュートを使うと使わないでは全然曲の感じがちがってきてしまうので、できるだけ時間帯を選んでミュートなしでも練習するようにした方が良いと思います。
Q.442Hzって一体何なのですか。
A.音は空気の振動で正弦波で表すことができます。音の三要素音色・高低・強さはその波の波形・周波数・振幅によって変わります。このうち、周波数はHzという単位であらわされます。1Hzは1秒間に1回振動するということです。そして440Hzが基音といわれるラの音です。1オクターヴ上のラはその倍の880Hz、1オクターヴ下は220Hzです。現在の様々な理由で日本を含める多くの国では、オーケストラは442Hzを基音をしています。ですから、442Hzというのは、オーケストラピッチの基音というわけです。
Q.国際標準ピッチの1点イ音はどのようにして決められたのでしょうか?
A.それまで各国バラバラだった標準ピッチを1939年ロンドンで行われた国際会議で決められたのが現在の国際標準ピッチです。何故440Hzになったかというと、赤ちゃんの産声が440Hzだそうで、これを標準ピッチとしたというのが通説になっています。
Q.音楽家にとって、絶対音感とはどのようなものなのでしょうか?あった方が良いのか、ない方が幸せなのか・・・。
A.絶対音感がある人と相対的な音感のある人、音感の無い人は、例えれば「カーナビのついた車を運転する人」「地図を見て運転する人(現在地がわからないと、どっちへ行けばいいかわからない」「地図も何も無い状態で運転する」という状況でしょうね。音楽家にとって絶対音感はあればそれに越したことが無いと思いますし、あって邪魔になる物では無いと思います。音感が鋭い人がアマチュアオケに入って音程の悪さに辟易とするという事はよくある話ではありますがそれが不幸だとは思いません。あれば便利なことは多いです。指揮者にしても演奏家にしても絶対音感があれば演奏や指導にかなり役に立ちますから。
Q.合唱曲「白い木馬」の作詞者に付いて知りたいのですが探しても見つかりませんのでお尋ねします。名前はブッシュ孝子さんです。よろしく。
A.ブッシュ孝子さんについては、殆ど資料が無くてごめんなさい。旧姓服部孝子さん、ドイツ人のヨハネス・ブッシュ氏と結婚しましたが、不治の病(病名もわかりません)で1974年に亡くなっています。白い木馬は死を予感した最後の数ヶ月で書き綴った詩だそうです。
Q.J,S,bachの曲についての質問です。平均率(律)クラビヤ曲集 第1巻 第1番目のプレリュードハ長調です、この曲を聴いて感動して楽譜を探して電子ピアノで練習していて気が付きました。35小節の楽譜(A)と36小節の楽譜(B)とがありました。(B)の23小節目に{G E♭ B C E♭B C E♭ B C E♭B C E♭ G E♭ B C E♭B C E♭ B C E♭B C E♭}の小節がありましたが(A)はありません、どちらも好いなぁと思っています。どうして、2種類の楽譜が存在するのでしょうか? 気になっています。
A.楽譜の版の違いはバッハに限らず存在しています。同じ曲で複数の種類の譜面が存在する理由はいくつかありますが、主な理由は@作曲者自身が何回か校訂を加えている場合A出版社が出版の時に独自の解釈等を入れる場合B出版社が明らかな誤りと考えた点を修正する場合Cその逆で出版社の間違え、などがあります。バッハは、平均律クラヴィア曲集の第1集には3回手を加えているそうです。また、モーツアルト以前の楽譜は、演奏者の即興が当然の時代にあって、演奏法等の指示は全く印刷されていないため、近代、現代と出版社の解釈を加えた様々な版が存在しています。という事で、ここで言われている楽譜の違いの理由は特定できませんが、クラシック音楽の世界では少なくない事です。近年の作曲家は、楽譜に非常に細かい指摘をして即興性を封じ込める傾向にあります。作曲家によっては文章のように長い指示を与えているものもあります。因みに、このプレリュードは35小節のものが一般的のようです。
Q.new05.gifバッハの無伴奏チェロ組曲をコントラバスで弾いているCDがあっ たら演奏者など教えて下さい。
A.有名な奏者のものとしてはメイヤー(1.2.5番)、ゲーリー・カー(全曲)があります。いずれも、原調ではなくて、コントラバス用に移調したりしているものです。原調で、音をひとつも落とさずというCDもあるようですが、かなり無理があるようです。カーの演奏がテクニックだけでなく音、表現の点でも一般的にお勧めできるようです。