オーケストラについてのQ&A
Q.オーケストラってなんで、並び方とかが決まってるんですか?
A.よく演奏会で見る並び方は、必ずしも決まりというわけではありません。いろいろ楽器の特性などから標準的な並び方が定着したということです。20世紀の有名な指揮者のストコフスキーなどは変わった並び方をさせますし、コントラバスを弦楽器の後ろに並ばせる並び方もあります。オーケストラの並び方については、ベーシストのひとりごと(monologue)のページで8/21に取り上げていますので興味があったら読んでみてください。
Q.オーケストラの楽員は並のサラリーマンより少しいい収入かなと知り合いの楽団員から聞いたことあります。毎年、音楽大学などから大量の学生が卒業していきますが、このうちどれくらいの人が業界、つまり古典音楽で食べていけるのでしょうか。それから二期会合唱団や藤原歌劇団合唱部の皆さんも専業で生活していけるのでしょうか。
A.私もプロでは無いので色々プロの方と話をしたりした中から回答します。プロオケの給料もオーケストラによって全く違います。NHKなど協力なスポンサー付のオーケストラはそれなりの良い給料ですし、公務員扱いのオケもあります。自主運営に近いプロオケはかなり厳しいようです。いづれにしても、一握りの有名な音楽家(小澤征爾、千住真理子、佐藤しのぶなど)は、普通の活動だけで十分な収入が得られるでしょうが、それ以外は概ね副業を持っています。 トップクラスの方であれば、大学の先生などをやっている方が多いようです。オーケストラの団員の多くは、楽器の個人教授やアマチュアオーケストラのトレーナー・指揮者などをやって収入を得ています。プロの合唱団の方もアマチュアコーラスのトレーナーなどで収入を得ています。もちろん音大出身の全ての音楽家がプロオケに入れるという事も無く、音楽教室の教師や学校の音楽の先生、ホテルや結婚式場のピアニストなど様々な職業についていますし、全く音楽とは別の世界の普通のサラリーマンになる方もいらっしゃいます。